朝から外の物置でガタガタ……。
年よりは朝が早いなぁ……。
父に何をしているのか聞いたら
「墓の床がひびが入ってたからセメントを塗ってくる」
とのこと。
こういう時、夫はフットワークが軽く、眠たいのに自分も一緒に行ってくれる人である。
そういうわけで2人が行って帰ってきた。
夫と2人で出かける予定だったが、父が暇そうだったので声をかけてみた。
「んにゃー。行かんー。」
予想どうりの返事である。
だが、あたしが、
「そんなに、行かん、行かん、言ってると、誰も誘ってくれない年寄りになるよ」
とゴネてみたら
「なんやそれ」
とブツブツニコニコ準備を始めた。
行先を告げると
「そげな遠くへは行かん」
と言いかねないおやじなので、黙って拉致った。
向かう先は、人吉経由、八代の刀削麺まる新さんだ。
人吉市内から219号線を北上。球磨川沿いを走る、なかなか風光明媚である。
父は
「高速の上から、いつも下を見てて、あの辺りに行ってみたかねぇって思っとった道じゃねぇ」
とご機嫌である。
だから「老いては子に従え」と言うであろうが。
球泉洞あたりで父の携帯が鳴った。
入院中の母からだった。
父はずっとご機嫌で話している。
母は羨ましそうであったらしい。
そうこうするうち八代についた。
まずはゆめマートでちょっとお買い物。
昨日あんなに買い物したのに、買い忘れたものって出てくる。
そして、まる新さんへ。
夫はジャージャー麺。あたしはスープ麺。父は味噌スープ麺を頼んだ(メニュー名は忘れました)
父は初めての刀削麺で食べにくかったようで必死でした。
その間に夫は大盛りを食べた後、スープ麺の小さいのと冷たいのの小さいのをサービスしていただいていました。
店主の方もサービスした分をどんどん平らげる夫に驚いていました。
年内にもう一度だけ食べに行きたいなぁ。と考えていたので、良かったでした。
父も連れてってあげたいと思っていたし……。
帰りの車でも父はご機嫌で、通った道のことと、刀削麺の話ばかりしていました。
その後……。
父は合う人会う人に、この日のことを話していたようだ……。
夫もいつも、あたしの親孝行に付き合ってくれて、とても感謝している。
良い人と結婚できたな。
刀削麺の写真です。
この日のものではなく、前回とかのものです。